診療内容

このような症状がある場合は当院へご相談下さい

男性に関しては尿が出るまでに時間がかかる、尿の勢いが弱い、残尿感がある、おなかに力を入れないと尿が出ない、夜中に何度もトイレに行く、我慢出来ずに尿が漏れてしまうなど、女性に関しては日中8回以上トイレに行く、尿が漏れてしまう、急に我慢できない尿意を催すなど、男女共通の症状としてトイレが気になって外出できない、会議や打ち合わせなど仕事に集中できない、夜間の頻尿で睡眠不足など、このような症状がある場合は当院へご相談下さい

この他にも、

  • ・おしっこすると痛い
  • ・性的な悩み
  • ・血尿がでる
  • ・精液に血が混じる
  • ・タンパク尿
  • ・陰茎がかゆい
  • ・膿がでる
  • ・陰茎にできものができた
  • ・包茎
  • ・睾丸が腫れる、かゆい、痛い
  • ・性病の疑い
  • ・お子様のおちんちんの先があかい、痛い

などの症状があれば、お気軽にご相談ください。

▲ページの先頭へ

前立腺肥大症

前立腺は男性のみに存在し、通常はクルミ大位の大きさですが、50歳をすぎると肥大が始まります。病理学的には70歳以上になると10人に7人以上の人に肥大がみられます。

症状

検査としては
(1)超音波検査
(2)直腸診(肛門から指を入れての前立腺の触診)
(3)腫瘍マーカー(PSA)検査
(4)尿流残尿測定検査
(5)IPSS(国際前立腺症状スコア)
などの検査を行い診断します。

IPSS(国際前立腺症状スコア)

治療

薬物治療と手術療法があります。一般的に軽症の人は薬物治療を、薬物治療で効果のない場合は外科治療が行われます。

・内科的治療

前立腺の緊張を和らげて尿道の抵抗を減らし、機械的閉塞を軽くさせるα1ブロッカー、という薬が一般的です。その他に抗男性ホルモン剤、植物エキス配合剤、抗コリン剤、漢方などがあります。

・外科的療法

内視鏡的前立腺切除、開腹による前立腺摘出術、尿道ステント留置術やその他に温熱療法、レーザー療法があります。

▲ページの先頭へ

過活動膀胱

「急に我慢できない尿意がおこる」「トイレが近い」「急にトイレに行きたくなり、我慢できずに尿が漏れてしまうことがある」などの症状がでる病気です。最近の調査で、とても多くの方がこの病気で悩んでいることが分かってきていて、40歳以上の方では12%以上、実に約810万人の患者さんがいることが分かっています。

原因

膀胱が勝手に縮んだり、過敏な働きをしたりするため、尿が充分に溜まっていないうちに、急に我慢できない尿意が起こるのですが、その原因には脳卒中などの後遺症での神経系のトラブルや、出産、加齢によって、子宮、膀胱、尿道などを支えている骨盤底筋とよばれる筋肉が弱くなった場合があります。しかし、多くの場合は原因がはっきりしていません。

検査

問診や質問票、排尿記録を使った診察が行われます。他の病気ではないことを確かめるために、尿検査や超音波検査、レントゲン検査などの簡単な検査を行うこともありますが、いずれも負担の少ない検査です。

治療

薬による治療が一般的です。膀胱を収縮させる物質の働きをブロックすることで膀胱の過敏な収縮を抑える抗コリン薬という薬が主に使われていて、多くの方が症状を軽くできています。薬の効果がない時には骨盤底筋の収縮力を強化したり、膀胱や尿道の神経の働きを調整する電気刺激法で治療することも当院では行っています。

▲ページの先頭へ

前立腺癌

欧米で多い前立腺癌は最近日本でも50歳以上の年齢層で増加しています。

症状・検査

早期では特に症状を認めません。血液検査(PSA)、超音波検査、直腸診(肛門から指をいれ前立腺を触診します)を行い前立腺癌が疑われれば前立腺の組織検査(実際に前立腺に針をさし前立腺のかけらをとります)を行い診断します。

PSA

早期の前立腺癌の診断に有効な血液検査です。検診でも希望されれば追加検査として施行可能です。

治療

癌の進行状態、年齢、患者さんのもっている病気により様々な治療法が選択されます。
早期では
(1)手術による摘出
(2)放射線治療(従来の放射線治療と小線源療法):大分大学付属病院でも前立腺に放射線物質を埋め込む小線源療法が可能です
(3)ホルモン治療
の選択が可能になります。充分に説明を聞いた上で最善の治療を決めることができます。

▲ページの先頭へ

尿失禁

女性では実に約25%に尿もれがみとめられるといわれています。高齢になればその数はさらに多くなります。しかし病院にかかるのが恥ずかしかったり、どこの病院にかかればよいか分からずに我慢している方が多いのが現状です。
大きく分けて(1)腹圧性尿失禁(2)切迫性尿失禁(3)混合性尿失禁に分けられます。

腹圧性尿失禁

咳やくしゃみ、ジャンプ、重いものを持ちあげるなどの不意にお腹に力が入った時に尿がもれてしまうものです。出産や加齢で骨盤の筋肉が弱ることでおこります。

切迫性尿失禁

膀胱が自分の意志とは関係なく縮んでしまうために、強い尿意とともに膀胱が縮み、尿がもれてしまうものです。

混合型

腹圧性と切迫性の両方をもっているものです。

検査、治療

問診、尿検査、超音波検査などの簡単な検査で大半は診断されます。
お薬や骨盤を鍛える体操、電気刺激法があり軽症の場合は有効といわれています。腹圧性尿失禁で重症の場合は手術的な治療も選択されます。手術は腟と下腹部に小さな切開をおき尿道の下にメッシュ状になったテープを通す方法が多く行われ、大きな傷もつける必要もなく、大変良好な成績が得られています。

▲ページの先頭へ

尿路結石症

尿は腎臓でつくられ尿管を通って、膀胱にたまり尿道を通過し体の外にでます。この尿の通り道を尿路と言い、尿路中の結石によってひきおこれる疾患を総称して尿路結石症といいます。それぞれ結石の場所により腎結石、尿管結石、膀胱結石、尿道結石と呼びます。

症状・検査

腎臓にある間は無症状のことが多いのですが、腎臓から尿管に落ちてくると結石そのものの刺激や尿の流れが妨げられると、腰やお腹に激しい痛みがおこります。診断は尿検査や超音波検査、レントゲン検査などで行います。

治療

大きさが6~7mmのものは自然排石が可能でお薬や水分摂取で経過観察が可能です。自然排石が難しい場合には体外衝撃波砕石術(衝撃波を体内の結石に焦点を合わせて誘導し、結石を砂状に砕く方法)が多くおこなわれています。その他、体外衝撃波砕石術が難しい場合には内視鏡手術もおこなわれています。

▲ページの先頭へ

急性膀胱炎

細菌が膀胱内に入り、増えてしまうとおこる病気です。女性は男性より尿道が短いために細菌が進入しやすく男性よりおこりやすいのはそのためです。症状は排尿痛、残尿感、頻尿などで尿検査で診断します。治療は抗生剤の内服でほとんどの方は改善しますが、お薬の効き目がわるい場合には、非常にまれですが、悪性腫瘍などの可能性もありますので充分に注意する必要があります。

▲ページの先頭へ

腎不全、慢性腎臓病(CKD)

腎臓の働きが低下し、体内の老廃物や余分な水分を尿として排泄するは働きが低下した状態を慢性腎不全と言います。病状が進行すると吐き気や食欲不振といった症状や、むくみが出現し、何らかの治療を行わなければ生命維持が困難な状態となります。慢性腎不全の原因となる病気には糸球体腎炎や多発性嚢胞腎といった腎臓の病気、あるいは糖尿病や高血圧などの全身疾患がありますが、最近では糖尿病や高血圧から腎不全となる患者さんの数が増えています。末期腎不全の治療法として当院では血液透析を行っています。

CKDのステージ分類と慢性透析患者数の推移

▲ページの先頭へ

その他

悪性腫瘍(膀胱癌、腎臓癌、精巣癌、陰茎癌)、性感染症、包茎、亀頭包皮炎、EDなど泌尿器科全般の診察が可能です

▲ページの先頭へ